明晰夢に関する質問紙調査の基礎データ
夢日記アンケート調査
Michael Schredl、Daniel Erlacher
Dreaming / N=約900
まとめ
夢日記は明晰夢の「前提条件」である。
毎朝起床後5分以内に、覚えている夢を何でも書く(断片でも可)。
これを2週間続けるだけで夢想起が改善し、明晰夢の機会が増える。
概要
マイケル・シュレドルとダニエル・エルラッハーが、一般人口約900名を対象に明晰夢の頻度・内容・関連要因を質問紙で大規模調査した。
夢想起頻度が明晰夢の最強の予測因子(r>.5)であることを統計的に確認し、夢日記の重要性を裏付ける基礎データとなった。
背景
1990年代まで明晰夢の頻度データはZadra 1991など小規模調査に限られていた。
シュレドル(マンハイム精神医学中央研究所)は夢研究の標準化を推進し、大規模質問紙調査の必要性を認識していた。
方法
大学生・一般成人約900名に明晰夢頻度質問紙、夢想起頻度、性格尺度(ビッグファイブ)、睡眠習慣を配布。
ピアソン相関・多元回帰分析。
結果
月1回以上の明晰夢経験者は約半数。
夢想起頻度と明晰夢頻度の相関はr=.52(最強の予測因子)。
開放性・空想性とも弱い正の関連。
性別・年齢による差は小さい。
主要な発見
- 夢想起頻度が明晰夢の最強の予測因子(r>.5)
- 月1回以上の明晰夢経験者は約半数
- 開放性・空想性と弱い正の関連
- 約900名の大規模質問紙調査
- 夢日記なしに明晰夢は増えにくい——統計的裏付け
意義
Schredl系研究(2010精神病理、2012頻度)のデータ基盤。
夢日記の重要性の統計的裏付け。
注意点
自己報告に依存。
横断調査で因果は未確定。
ドイツ・大学生サンプルに偏る。
明晰夢の定義は質問紙依存。