ドイツ代表サンプルにおける明晰夢頻度
その他アンケート調査
Michael Schredl、Daniel Erlacher
Perceptual and Motor Skills / N=919
まとめ
「明晰夢は特殊能力」という思い込みを修正するデータ。
約2割の人が月1回以上経験——訓練によりこの層に入れる可能性。
夢日記・MILDで頻度向上を目指す動機づけになる。
概要
マイケル・シュレドルとダニエル・エルラッハーが、ドイツの人口代表サンプル(N=919)で明晰夢の生涯経験率・月間頻度を調査し、約半数が生涯に1回以上、月1回以上は約20%が経験することを報告した。
macedo-2020-prevalenceの国際比較の基準データとして機能する。
背景
明晰夢の有病率調査は学生サンプルやオンライン調査が多く、人口代表データが不足していた。
シュレドル(ハイデルベルク)はドイツの代表サンプルで基準値を確立し、後の国際比較研究の参照点となった。
方法
ドイツ語圏の代表サンプル(N=919)に構造化面接形式のアンケート。
明晰夢の定義を提示し、生涯経験・月間頻度・最終経験時期を質問。
性別・年齢との関連も解析。
結果
生涯経験率は約51%。
月1回以上は約19%。
性別差は小さい。
年齢と頻度の負の相関——voss-2012-age-dissociationと整合。
明晰夢は「極稀」ではなく一般人口の約2割が定期的に経験。
主要な発見
- N=919のドイツ人口代表サンプル
- 生涯経験率約51%——半数が一度は経験
- 月1回以上は約19%——定期的経験者は2割
- 性別差は小さい
- 年齢と頻度の負相関——voss-2012と整合
- 国際有病率比較の基準データ
意義
macedo-2020-prevalence・schredl-2012-frequencyの国別比較の基準。
明晰夢は一般現象——訓練により頻度を増やせる可能性。
speth-2017-ld-factorsの多要因モデルの基礎率データ。
注意点
ドイツ語圏に限定。
自己申告の経験率。
構造化面接だが主観的定義に依存。
縦断データなし——加齢効果と世代効果の区別困難。