明晰夢誘導法の総説(WBTBを含む分類とエビデンス)
誘導テクニックレビュー・総説
Thiago CF de Macedo ほか 4名
Neuroscience & Biobehavioral Reviews
まとめ
WBTBの実践:入眠4〜5時間後にアラームで起き、20〜60分間起きたままMILDを実施し、再入眠する。
週1〜2回から始め、効果を確認しながら頻度を調整する。
睡眠不足になる場合はWBTB頻度を下げる。
概要
チアゴ・デ・マセドら(ブラジル)が明晰夢誘導法を認知技法・外部刺激・薬物・皮質刺激の4類型に整理した総説である。
WBTB(Wake Back to Bed:途中覚醒)をMILDとの併用で最もエビデンスが蓄積している技法の一つと評価し、ブラジル研究グループの誘導研究のハブとなった。
背景
Stumbrys 2012メタ分析以降、新たな誘導研究(SSILD、ガランタミン、REMoデバイス)が急速に増加。
2019年時点での最新エビデンスを統合し、臨床応用と神経科学の両面から誘導法を再評価する必要があった。
方法
2019年までの誘導研究を系統的にレビュー。
各技法の成功率・方法論的質・神経科学的根拠・安全性を統合。
4類型分類(認知・外部刺激・薬物・皮質刺激)を提示。
結果
MILD+WBTBが最もエビデンスの蓄積が厚い。
ガランタミン併用(LaBerge 2018)も有望。
SSILDは新興で再現研究が進行中。
WBTB単独より組み合わせが有効。
エビデンスの質は技法間でばらつきが大きい。
主要な発見
- 誘導法を4類型(認知・外部刺激・薬物・皮質刺激)に整理
- MILD+WBTBが最もエビデンスの蓄積が厚い
- WBTB単独より組み合わせが有効
- SSILD・ガランタミンは有望だがさらなる検証が必要
- ブラジル研究グループの誘導研究のハブ文献
意義
Mota-Rolim REMo研究、Macedo 2020有病率調査、Ribeiro 2021 COVID調査へ続くブラジル研究プログラムの理論的基盤。
注意点
レビュー論文であり新規実験データなし。
2019年までの文献に限定。
定量的メタ分析は未実施。