夢の神経科学レビュー(明晰夢を含む)
その他レビュー・総説
Kieran C. R. Fox ほか 2名
Trends in Cognitive Sciences
まとめ
明晰夢は「ただの夢」ではなく、意識の働きを研究する貴重な自然現象である。
実践者は自分の体験が科学に貢献していることを理解できる。
概要
キーラン・C・R・フォックスとG・ウィリアム・ドムホフが、夢を意識研究のモデルシステムとして位置づける総説をTrends in Cognitive Sciencesに発表した。
非明晰夢のDMNモデルと、明晰夢がもたらす「意識の制御」次元を統合的にレビューした。
背景
2010年代に神経画像研究が進み、夢の神経基盤が可視化され始めた。
フォックス(スタンフォード)は意識研究の新鋭として、夢(特に明晰夢)を意識科学のフロンティアとして位置づけた。
方法
神経画像・EEG・内容分析研究を横断レビュー。
夢生成のDMN(デフォルトモードネットワーク)モデルと明晰夢の前頭葉関与を統合。
意識の制御次元を理論的に整理。
結果
非明晰夢はDMN中心の意識状態。
明晰夢はDMN活動に前頭葉の実行制御が重なるハイブリッド。
明晰夢は意識研究の「自然実験」として価値が高い。
主要な発見
- 夢を意識研究のモデルシステムとして位置づけ
- 非明晰夢=DMN中心、明晰夢=DMN+前頭葉制御
- 明晰夢は意識の「自然実験」
- Trends in Cognitive Sciences掲載——意識科学の定番引用
意義
Domhoff 2015 DMN論文、意識科学における明晰夢の定番引用。
関連する脳領域・ネットワーク
デフォルトモードネットワーク前頭前野前帯状皮質
注意点
レビュー論文。
明晰夢の神経画像データは当時限定的。