
究極の明晰夢・離脱訓練 初心者でもできるアクティブイマジネーションのやり方
明晰夢や体外離脱は寝ている間に行うことであり、そのためにMILDや二度寝などで挑戦している方は少なくありません。
しかしこの方法では1日のうちに1度または数回しか挑戦できず、運任せな要素もあってか成長を感じられない方も多いのではないでしょうか。
アクティブイマジネーションはそんな方におすすめの訓練法であり、極めれば起きていながら明晰夢と似た感覚を覚えられます。
そのまま明晰夢に移行することもあり、私が最もおすすめする訓練法の1つです。
アクティブイマジネーションとは?
アクティブイマジネーションとは、スイスの深層心理学者で国際精神分析協会の初代会長であるカール・グスタフ・ユング(1875~1961)が発展させた精神分析と心理療法のためのテクニックです。

アクティブイマジネーションの目的は、心を自由にさせ意識による束縛を解き、心の緊張を緩めてあげることだそうです。
緊張を解いた結果イメージが豊かになり日常生活でのストレスも減り思わぬ気付きを得られることもあるのだとか。
1933年からユングの没年1961年までの28年間ユングに師事しチューリッヒに「ユング研究所」を開設、高名な心理学者であり錬金術を研究したマリー=ルイーズ・フォン・フランツはアクティブイマジネーションについてこう語りました。
「アクティブイマジネーションは想像力を働かせて瞑想する特定の方法であり、意図的に無意識と接触し、精神的現象と意識的に関係を築くことができます。」カール・グスタフ・ユング
アクティブイマジネーションは普段無意識に現れるイメージに対してこちらから能動的に接触を試みます。
簡単に説明するとあなたが思い浮かべたイメージに対してあなたが行動を選択し、あなたの行動の結果そのイメージが取ったリアクションを観察、そしてまたあなたが行動する…という行動を繰り返します。
詳しいやり方はこの後説明します。
そしてアクティブイマジネーションは間違いなく明晰夢を見ることにも効果的です。
集中状態のアクティブイマジネーションの感覚は明晰夢に似ており、アクティブイマジネーション中に明晰夢へ突入することすらあります。
アクティブイマジネーションのやり方

それではアクティブイマジネーションのやり方を解説します。
これから説明する方法は日本のユング心理学者・精神科医・臨床心理士である老松克博さんの方法を参考にしています。
アクティブイマジネーションのやり方
- 一人でいられる十分な時間と場所の確保
- イマジネーションの出発点の選定
- シンボルが動くまで観察し続ける
- シンボルが動いたら意味を考える
- 行動の選択肢を考える
- 行動を実行に移す
- 相手の動きを待ち 4~6 を繰り返す
- イメージを終了し記録する
それぞれ具体的に解説します。
1.一人でいられる十分な時間と場所の確保
アクティブイマジネーションの実践には静かな場所で一人になりイメージに集中する必要があります。
アクティブイマジネーションは30分から1時間の時間を要します。
実践自体は15分ほどで良いのですが、その後の記録作業に30分はかけて濃密に行いたいところです。
実践に最も有効なのは朝だと老松克博さんは仰っています。
これは夜行うと入眠時幻覚との区別が難しくそのまま寝てしまうことが原因の1つです。
しかし明晰夢の訓練として行うのなら夜に行っても問題ないどころか、明晰夢に入れる確率が上がります。
可能であれば寝る前もしくは入眠時に行いましょう。
2.イマジネーションの出発点の選定
イマジネーションの出発点とはどんな場所・状況からイメージを開始するかを示します。
例えば教会から始めるならどんな教会なのか、気温はどうか、周囲に人はいるか、あなたはどんな状態か…などです。
そして「誰」を相手に交流を試みるか決めます。
「誰」と書きましたがそれは人である必要はなく、犬でもいいし鳥でもいいし絵でもいいし石でも問題ありません。
今後「誰」のことをシンボルと呼ぶこととします。
ただしシンボルには実在する人物はおすすめしません。
その知識に縛られやすくなり無意識の交流と言えなくなる可能性があります。
イマジネーションの出発点について老松克博さんは一枚の絵ハガキを勧めています。
私は森の中の一軒家の庭にある椅子で座っている状態から始めることが多いです。
3.シンボルが動くまで観察し続ける
出発点を決めたらその光景を心の中にイメージし、シンボルの様子や特徴を細かく観察します。
ここが重要なポイントです。 こちらから操作しようとするのではなく、ひたすらにシンボルを観察します。
しばらく観察しているとシンボルがどんな存在でこちらの意思を無視し動き出します。 それはこちらに話しかけてくるかもしれませんし、移動したり大きさを変えたりすることかもしれません。
この段階ではひたすらにシンボルを観察する…凝視することがポイントです。
イメージは無意識から生まれます。
無意識の存在は凝視し注目し続けることで活性化し動き出すのです。
シンボルが何かしらの行動を起こしたら次の段階に移行します。
4.シンボルが動いたら意味を考える
シンボルが行動を起こしたら、何の意図があってシンボルはその行動を起こしたのか立ち止まって考えます。
例えシンボルがこちらに危害を加えてきてすぐ対処が必要と思われても、立ち止まり意味を考えましょう。
状況に流されてなすがまま行動すれば、シンボルが示した重大な意味を見逃してしまう可能性があります。
常に自分がイマジネーションの主導権を握り続けることを意識しましょう。
5.行動の選択肢を考える
シンボルの行動の意図に思い当ったらそれを踏まえて、イメージの中の自分がどう行動するのかその選択肢を考えます。
例えば犬が襲い掛かってきていたら、逃げる、反撃する、会話を試みるなどです。
老松克博さんは無意識について、知的な問答には興味を示さず単純なアクションが効果的と述べています。
6.行動を実行に移す
行動を実行に移します。
その結果自分の行動により想定より悪い状況になったとしても、やり直すことはやめましょう。
現実と同じように起きたことを取り消すことはできません。
自分の行動でどんな結果になったとしても次の段階に移ります。
7.相手の動きを待ち 4 ~ 6 を繰り返す
シンボルはこちらが行動すると何かしらの反応を示してきます。
その反応に対してこれまでと同じように、その行動の意味を考え、自分の行動の選択肢を考え、行動に移す。そしてその行動に対してシンボルが起こした反応の意味を考え…と繰り返すこととなります。
この時単純にプロセスを繰り返すのではなく、相手の反応によって前の自分の行動は正しかったのか…とその都度判断するようにしましょう。
無意識の反応は率直であり、自分の行動がふさわしいものでなければこちらが当惑するような反応を示してくる…と老松克博さんは述べています。
もし現在の流れが芳しくない時は流れを変えるチャンスでもあります。 迅速に判断し行動を起こしましょう。
8.イメージを終了し記録する
アクティブイマジネーションは夢日記と同じように記録が重要となります。
記録することにより脳では想像の域を越え実際にあった出来事として記録されます。
この時できるだけ自身の感情の動きまで詳細に書くことをおすすめします。
詳しく書けば書くほど、その1回のアクティブイマジネーションの価値は高まるでしょう。
ユングいわく「イメージは無意識に由来し自律性を持っている」そうです。
そのせいか自分の予想と異なる結果となる場合も少なくありません。
例えば身体の大きい怖い男性が出てきたと思えば、意外に優しく友好的だったりします。
その逆にかわいい猫が出てきたと思えば巨大になり襲ってくる可能性もあります。
そういった予想外のことに対しても流されるのでなく、自分の意志を持って行動することが必要となります。
アクティブイマジネーションのコツ

アクティブイマジネーションを実践するにあたってのコツを紹介します。
目の前のシンボルを凝視する
シンボルが動くまで観察し続ける段階で、初心者はシンボルが動かないあまり無意識に動かそうとしてしまいがちです。
しかしシンボルを自分の意志で動かしてしまうとアクティブイマジネーションの効果は大きく落ちてしまいます。
凝視し続ければ必ずシンボルは何かしらのアクションを起こします。 ただひたすらに、シンボルを見つめ続けましょう。
集中するほど効果がある
アクティブイマジネーションは集中すればするほど効果があります。
最初は集中することが難しく疲れるかもしれません。
ですがゆくゆくはリラックスしながら静かに集中することが理想です。
極度の集中状態のアクティブイマジネーションは五感を感じられることがあります。
これは覚醒状態から明晰夢に入ったこととほぼ同じ経験となるのです。
また集中状態のまま睡眠に移行すると、イメージの中に自分が移動しそのまま明晰夢となることもあります。
継続が最大の力
アクティブイマジネーションを続けることが苦痛になる方も多いと思います。
まず集中するのが難しく、同じ光景をイメージするのが大変だったり、なかなかシンボルが動かなかったり…そのくせ効果を感じにくい訓練でもあります。
ですが集中して正しく実践することを繰り返していると、集中が容易くなりシンボルの動きが活発になり、明晰夢の成功率も上がってきます。
中には日常生活で無意識からの働きかけが強くなった…という声もあります。
アクティブイマジネーションも瞑想や自律訓練法と同じように、最初は効果が実感しにくく難易度も高いですが、徐々に効果が実感できやりやすくなってくる訓練です。
私はこの訓練が起きている間の明晰夢訓練で最も効果があると考えています。
上手く行かなくてもめげずに毎日少しずつ実践しましょう。
アクティブイマジネーションの例

私がアクティブイマジネーションを実践した際の記録です。
ご参考ください。
巨大な牡鹿
「森の中。空は暗く星が輝いている。風は冷たく木々がざわめく音がする。 自分は柔らかい木を編み込んだ椅子に座り背もたれにもたれている。
奥を凝視していると鹿が出てきた。こちらへ寄ってくる。見た目は普通の鹿だが大きい。3mくらいの高さがある。
目と鼻の先まで来て止まる。近すぎるので敵意はなさそう。角を撫でる、攻撃する、あごを撫でるか考える。
友好的にしたいので顎を少し撫でる。すると背を向けて横になる。乗れという意味だろうか?背に乗ってみる。
鹿が立ち上がり出てきた森の方へ歩き出す。暖かい背中。 しばらく進むと2メートルの円状の何もない空間に出る。鹿は俺を降ろし去っていく。
しばらくそこに留まったが何も起きない。元の場所へ歩いて戻る。すぐついた。」
アクティブイマジネーションまとめ
アクティブイマジネーションは明晰夢・離脱に重要なイメージ力と無意識への接触を強化できる訓練法です。 起きていながら明晰夢訓練を行うのにこれほど優れたものは無いと言えるでしょう。
アクティブイマジネーションのやり方は次の通りです。
- 一人でいられる十分な時間と場所の確保
- イマジネーションの出発点の選定
- シンボルが動くまで観察し続ける
- シンボルが動いたら意味を考える
- 行動の選択肢を考える
- 行動を実行に移す
- 相手の動きを待ち 4 ~ 6 を繰り返す
- イメージを終了し記録する
最初のうちはイメージを維持し集中することがとても難しく感じられるでしょうが、継続すれば間違いなく力になります。
明晰夢を見る力をつけるために、ぜひ一緒に毎日続けましょう!